Hさん(男性・65歳)は、自動車を運転中、十字路交差点に差し掛かり青信号を確認の上、直進しようとしたところ、赤信号を無視して交差点内に進入してきた加害者運転の自動車に衝突され、その勢いで沿道にあったアパートの外壁に突っ込むという、大きな交通事故に遭遇しました。
その際、Hさんは、右鎖骨骨幹部骨折を受傷し、整形外科での治療・リハビリテーションを余儀なくされ、また、仕事も約5か月にわたって休業しなければならないことになり、生活もかなり厳しい状況に陥りました。
治療は、1年2か月という長期間に及びましたが、右鎖骨の変形とその周辺の痛みが残存していたため、医師から「症状固定」との診断を受けました。医師に後遺障害診断書を作成してもらい、保険会社の担当者が勧めてきた後遺障害等級に関する「事前認定」という手続きを経て、後遺障害等級12級5号が認定されました。
その後、保険会社からは「224万円ならば支払える」という話を聴いたため、その金額が妥当なものであるかを確認すべく、サリュの無料法律相談に行ってみることにしました。
実際に相談へ行ってみると、224万円というのは後遺障害等級12級が認定された被害者であれば、自賠責保険から支払われる最低保障金額であることを聞き、必ずしも適正な賠償額ではないという説明を受けました。弁護士が交渉していくことで、適正な賠償額で示談できる確率が高くなることを知ったHさんは、サリュに依頼することにしました。
サリュでは、これまでのHさんの治療経過・収入状況・日常生活の支障の程度等に関する資料を収集し、それぞれ精緻に分析を行いました。それらの分析結果をもとに保険会社との示談交渉を進めました。一般に、Hさんのように変形障害が残存した被害者の場合には、後遺障害逸失利益が争点となることが多く、交渉が長期化する可能性が高いです。サリュでは、この点を予測した上で、万全を期すための資料分析を行ったことから、保険会社との交渉も比較的スムーズに進み、短期間での示談成立を実現することができました。
最終的には、600万円(自賠責保険金224万円を含む)という、保険会社からの当初提示額の約2.6倍の金額で示談成立となりました。Hさんは金額の大きさに驚かれるとともに、大変に喜んでおられました。
交通事故の賠償を受けるにあたって、保険会社からの提示額が必ずしも適正なものであるとは限りません。保険会社の社内基準に従って計算されていることが大半です。このことを知らずに示談に応じてしまう被害者が多くおられるのが実情です。
サリュでは、交通事故の被害者の方々に、より適正な賠償を受けていただきたいと考えます。そのために最大限のお手伝いをさせていただく所存です。
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