Bさん 男性 会社員 30代
Bさんはバイクに乗車中、車線変更してきた自動車に衝突されました。
事故後救急車で搬送され、外傷性頚部症候郡、足関節打撲、左手関節捻挫と診断されました。整形外科での治療を開始しましたが、頚部や足関節は徐々に良くなっていきましたが、手首の痛みは一向に消えませんでした。主治医にもその旨訴え続け、リハビリも行なっていましたが、医師からは、「捻挫だからそのうち良くなる。」と言われるばかりでした。
結局手首は良くならないまま治療後半年が経過し、保険会社のすすめもあって、症状固定としました。
そして、保険会社を通じて後遺障害の認定手続を行ないましたが、結果は非該当でした。
しかし、非該当認定後も左手首の痛みは増悪し続け、手首を動かす際、特にドアを開け閉めする動作の際には強烈な痛みが走りました。仕事上も多大な影響が出ていました。
そこで、Bさんは、元の治療先とは別の病院で診断・検査を受けることにしました。いくつかの病院を経て、手の専門医のいる病院で、TFCC(三角線維軟骨複合体)を損傷していることがわかり、すぐに手術適用となりました。
手術後リハビリを経て、医師に再度後遺障害診断書を作成してもらいました。
そして、受傷直後からの症状経過、画像の確認を丹念に行い、当初の治療院ではTFCC損傷が見過ごされていたこと、画像所見、臨床症状からも被害者の症状は本件事故によるものである旨の異議申立を行いました。
結果、12級13号が認定されました。
Bさんは自らの後遺障害が認められたことで、少しだけ安心されたようでした。